恵みによる救い…

9月第三主日、暑さも和らいで秋の心地よい風を感じる時期になりました。礼拝では使徒の働き15章から学びました。アンティオキヤの教会はパウロとバルナバの宣教報告を聞いて、異邦人にも救いの門が開かれたことを喜びました。しかし、異邦人キリスト者とユダヤ人キリスト者の間で、割礼に関する激しい論争が起こり、ついにエルサレムの会議で結論を出すことになったのです。多くの論争の後、最後に使徒を代表してペテロがこう言いました。「私たちは、主イエスの恵みによって救われると信じていますが、あの人たちも同じなのです。」すなわち、神はユダヤ人と異邦人との間で何の差別もなさらないこと、救いの証印として聖霊をお与えになること、人はみな主の恵みによって救われることです。教会はこの救いに関する認識を新たにして、次なる宣教へと進んでいくのです。それは「新しいぶどう酒は、新しい皮袋に…」という主のことばの実現でもあったのです。