幸いもわざわいも…

11月第二主日、礼拝メッセージはヨブ記の序章から。神を恐れ悪から遠ざかっていたヨブがなぜこれほどの苦難にあわなければならなかったのか。この深淵なる書を読む上での手掛かりは、繰り返し出てくる「わたしのしもべヨブ」という言葉です。それは神とヨブとの契約関係(信頼関係)を表わしています。神の恵みとあわれみの中を歩んでいたヨブ。サタンは、それは彼が家族も財産も祝福されているからだとご利益を強調しました。神はこのサタンの挑戦を受け入れ、ヨブに災いが及ぶのを許されました。私たちはここを読んで、神はなぜヨブを守ってくださらなかったのかと思ってしまいます。でも、その理由はわかりません。ただわかっているのは、ヨブはこれだけの災いに遭いながら、サタンの思惑通り、神を呪うことはなかった(信仰から離れなかった)ことです。言い知れない苦難の中で、神がすべてを知っておられる…それがヨブの慰めだったのではないでしょうか。