血を流すことがなければ…

今日の水曜祈祷会は民数記35章から。主はイスラエル人をエジプトから救い出し、荒野での40年の旅を経て約束の地へと導かれました。ついに長旅も終わりを迎え、新しい生活が始まろうとするところで、故意または誤って人を殺してしまった者に対する規定を定められました。民数記も終わりにきてますます現代への適用が難しい箇所ですが、あらためてこの時代に主がイスラエルに命じられた律法水準の高さに驚かされます。細やかで配慮の行き届いた、しかも憐れみに富んだ規定です。思えば、人類最初の罪も『殺人』でした。「人の血を流す者は人によって血を流される。」「血を流すことがなければ、罪の赦しはありません。」旧約も新約も一貫して、罪の赦しには血が流されることが教えられていました。私たちの心の汚れも、何の犠牲もなく、白くしていただいたわけではありません。私たちの救いのために罪なき神の御子は十字架への道を歩まれたことを心に思いました。