教会に来たばかりの頃、『救い』という言葉を聞いて、いったい何から救われるのだろうと思いました。きっと孤独から解放されるとか、病気が癒されるとか…そういう類のものと思っていましたが、キリスト教の『救い』は、罪からの救いであり、またその結果であるいっさいのものからの救いと聞いて驚きました。聖書でいう罪とは何か、自分は何を知らなければならないのかが全く分かっていませんでした。これが腑に落ちるまでには随分時間がかかったように思います。救いに関して大切なのは、何より救ってくださる方、つまり信仰の対象がどういう方であるかです。信じても救ってもらえないようなものを信じても何にもなりません。私たちが信じる方は、天地万物の創造主であり、私たちの救いのために人となってこの世に来られた主イエス・キリストです。「主の御名を呼び求める者はみな救われる。」差し出された『救い』を感謝して受け取る、これが最初の一歩です。