立ってべテルに上ろう…

6月の旧約聖書を学ぶ会がありました。創世記34、35章から。兄エサウとの関係を回復したヤコブでしたが、ホッとするのもつかの間。今度は、娘ディナがハモルの子シェケムに捕らえられ辱められてしまいました。ハモルはヤコブのもとに行き、ディナと婚姻関係を結びたいと言いますが、ヤコブと十二人の息子たちは怒り狂い、ハモルとシェケムをはじめ町のすべての男たちを殺し、略奪してしまったのです。そんなヤコブに向かって、神はこう告げました。「立って、べテルに上り、そこに住みなさい。…あなたに現れた神にために祭壇を築きなさい。」それは、ヤコブにとって信仰の原点に立ち返ることを意味していました。「祭壇を築く」とは、神との関係を回復することを意味します。ヤコブは家族にも声をかけて一緒に祭壇を築こうと呼びかけました。この後も長男ルベンが側女ビルハと関係をもち、愛妻の死、父の死…と悲しみは続きました。悲喜こもごもの人生です…。