





1月第一主日、穏やかなお天気のもと今年最初の日曜礼拝を献げました。メッセージはルカ4章から。イエスさまはバプテスマのヨハネから洗礼を受けられ、いよいよ宣教を開始されるか…と思いきや、御霊によって荒野へと導かれ、四十日間悪魔の試みを受けられました。なぜメシアである方が悪魔の試みなど受けられたのか。イエスさまが天の御座におられる時は、悪魔も畏れ多くて近づくこともできなかったでしょうが、人となって空腹の極みとなれば、悪魔も今ならもしかして…と思ったのでしょう。そのずる賢さや巧妙さは、創世記3章の蛇の誘惑と同じです。悪魔はまるで良き理解者のように、助言者や協力者のように、イエスさまに近づいて取引きを試みました。イエスさまはそんな悪魔の囁きに、御言葉をもって立ち向かいました。それは弟子たちをはじめ、読者である今日の私たちに、悪魔に対して毅然とした態度でいなさい、妥協してはならない、心の隙を与えてはならないと教えているようです。「私たちの大司祭は、私たちの弱さに同情できない方ではありません。罪は犯しませんでしたが、すべての点において、私たちと同じように試みにあわれたのです。」