逃げるが勝ち…

「逃げるが勝ち」子どもの頃、この言葉が嫌いでした。わんぱく坊主だった私は、「そんなのはただの負け惜しみだ」と思っていました。正直、大人になっても心のどこかにそういう思いが残っていたのかもしれません。それで頑張れる間はいいのかもしれませんが…今、この歳になってこの言葉の大事さをあらためて思います。何かの問題に執着し過ぎるのは心にも身体にもいいことはありません。時には問題から離れる勇気も必要ですね…。誰かにひどいことをされて「許してたまるか」と頑張る気持ちもわかりますが、そういう自分自身を許すことの方がもっと大事な時もあります。「いま泣いている者は幸いです。あなたがたは、いまに笑うようになるからです。」私たちにはいろいろな局面で心の逃げ場が必要です。それを肯定するだけで、気持ちも変わってくるのかもしれません。