人生の終わりに何を思うか…

今日の祈祷会はⅡサムエル記22章~、羊飼いだった少年ダビデは、預言者サムエルによって油注がれ、イスラエルの王にまで導かれました。でも、その生涯は決して安易な道ではなく、サウル王の執拗な迫害に遭い、息子アブサロムから逃げ惑い、多くの失敗をし、神に打たれ、苦しむこともあった波乱万丈の人生…。それでも、彼は人生の終わりにこう詠いました。「私は苦しみの中で主を呼び求め…私の叫びは御耳に届いた。」主は生きておられる…我が人生も幸いなり。それを実感するのは、少し後にならないとわからないものかもしれません。病気になって初めて健康のありがたさを知るように、何気ない今日を感謝する時がやがて訪れるのでしょう。「我が計画はすべて失敗なりし。されども、我にかかる神の計画はすべて成功なりし。」明治期のキリスト者・内村鑑三の述懐です。