享楽主義の崩壊…

教会のデボーションはヨハネの黙示録17章に入りました。いよいよ患難時代の厳しい場面を迎えます。「大バビロン」「大淫婦」など聞きなれない言葉が出てきて、一人で読むには難しいところでしょう。「大バビロン」は当時のローマの象徴的表現、「大淫婦」は享楽の富におごり高ぶった諸都市そのものです。ヨハネの時代はローマが世界の征服者で、その支配下には従属する国々とそれぞれの王たちがいました。でも、その大帝国も滅び、それ以降の歴史も、世界を制覇した支配者たちが出現しては、また消え去るの繰り返しでした。「世と、世の欲は過ぎ去ります」とあるように、富は人の心を惑わし、国を滅ぼしていく…。人の欲求は向上のために大事なものですが、悪しき欲望に変わりやすいもの。人間には罪ゆえに欲望の虜にされて堕ちてしまう弱さがあるからです。この17章も、享楽主義に陥りやすい私たちへの警告として読むなら、とても教えられる大事な箇所です。