そして彼は泣き崩れた…

4月第一水曜祈祷会、マルコ14章53‐72節。カヤパの「おまえはキリストなのか」という尋問に対し、イエスさまは「わたしがそれだ」とお答えになり、この証言をもって有罪が確定しました。つまり、イエスさまは自ら十字架への道を歩まれたのです。時同じくし、中庭まで様子を見に来ていたペテロに、大祭司の召使いの女が「あなたもナザレ人イエスと一緒にいましたね」と言うと、ペテロは思わず「何を言っているのかわからない…」と否定しました。二度、三度と…ペテロはイエスさまが自分に話された通り「知らない」と否定しまったのです。真理に立ち続けたイエスさまと立ち続けられなかったペテロの姿を覚えました。ペテロ本人しか知らないことが4つの福音書すべてに記されているということは、ペテロはこの時の失敗を幾度も語ったということでしょう。私たちも何度も失敗します。でも、イエスさまの赦しととりなしの祈りに支えられて…今があることを思います。