6月第三主日、朝から梅雨らしい湿度の高い一日となりました。礼拝メッセージはイザヤ書40章から。イザヤ書の構成は、前半の1~39章と後半の40~66章に大別されます。前半は罪の告発に始まり、新しい時代の待望が綴られ、後半は捕囚からの解放宣言に始まり、新天新地で終わります。この時すでに隣国の北イスラエルはアッシリアによる攻撃を受け、国家的危機に陥っていました。その影響が南ユダにも及びつつあるにも拘らず、民は神に背を向け、神以外のものにより頼もうとしていたのです。そうした中で、主はバビロンによる裁きを宣告した後、全く新しい観点から救いの計画を示されました。「慰めよ、慰めよ、わたしの民を。」それは神からの一方的な赦しと希望の良い知らせ(福音)でした。そんなイザヤの言葉にも耳を傾ける人は少なったでしょう。それでも神は「力の限り声をあげよ」とイザヤを鼓舞しました。神は同じように私たちにもお命じになられるのです。