かわいそうに思われた…

教会のデボーションはマタイ15:29‐39から。イエスさまは神への祈りや弟子たちと交わりのため、人々を避け、遠いツロ・シドン地方を旅されました。徒歩でなされたこの旅行は、少なくても二、三カ月を要したことでしょう。そこではイエスさまとカナン人の女の麗しい出会いがあり、彼女の立派な信仰をほめられました。それから再びガリラヤに戻ってくると、イエスさまのもとに大勢の病人が連れて来られ、その一人一人を癒されました。それを見た人々は驚いてイスラエルの神をあがめたのです。そんなイエスさまのもとにはますます大勢の群衆が押し寄せてきました。イエスさまは弟子たちを呼んで言われます。「かわいそうに、この群衆はすでに三日間わたしとともにいて、食べ物を持っていないのです…」そう言って七つのパンとわずかな小魚で4,000人以上の人々のお腹を満腹にされる奇跡をなされたのです。「かわいそうに」とは内臓を表わす言葉を語源とし、「はらわたが揺すぶられる」「胸が痛む」などの意味があります。まさに寝食を忘れて人々の痛みを知り、その求めに応えられたイエスさま。目には見えませんが、この方は今も私たちの近くにおられます。