今週の水曜祈祷会は出エジプト記12章を読みました。いよいよ第十の災禍がエジプト全土を襲います。主はその前にイスラエルの全会衆に「この月をあなたがたの月の始まりとし、これをあなたがたの年の最初の月とせよ」と告げられました。新しい出発の時を新しい暦の始まりとしたのです。主はこの時、過越のいけにえと種なしパンの祭りを祝うように命じられました。人々は主がモーセとアロンに命じられたとおり、家族ごとに、一人ひとりが傷のない一歳の雄の子羊を食べ、その血を鴨居と二本の門柱に塗り付けました。真夜中になって主はエジプトの地のすべての長子をみな打たれましたが、イスラエルの民は守られました。するとファラオもついに観念し、モーセたちを呼び寄せて「私の民の中から出て行け。…そして私のためにも祝福を祈れ。」と言いました。エジプトの最高権力者は最後まで自分で祈ろうとはしませんでした。その悔い改めが本物ではなかったということです。こうしてイスラエルの民は壮年男子だけで60万人、さらには女性、子ども、外国人、家畜…と大集団でエジプトを脱出していきます。想像を絶する主の御業がまさにこの日に実現するのです。